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ブログ 回るメロンパン

ラノベの感想とか(予定)

『友達いらない同盟』 園生凪 講談社ラノベ文庫

友達いらない同盟 (講談社ラノベ文庫)

講談社ラノベ文庫の『友達いらない同盟』読みました。

 

 クラスで孤立している主人公の新藤大輔が、クラスメイトの澄田という女の子に浮いている者どうしの同盟をもちかけられるところから始まり、周囲の人間関係も徐々に変わっていくという学園青春ラノベです。

 

 

 いきなりですがこれは傑作だと思います。2016年の終わりにこんな作品が出てくるか、って感じでした。スルーせずに読んでよかったです。

 

 著者は園生凪さん。去年の第5回講談社ラノベチャレンジカップで佳作を受賞された新人作家さんです。

 同じレーベルで稲庭淳さんの『ラン・オーバー』はいじめを題材にしたドス黒い青春ラノベで、そちらもおすすめです。

 

 途中、完璧超人の友人・最上スベテや引きこもりの後輩・悠希、過去の出来事に関するちょっとしたミステリ要素など、同盟とは関係なさそうなエピソードが続くのですが、その積み重ねがクライマックスのシーンで説得力と意味を持って活かされるという構成には心底感動しました。本当におもしろかったです。

 

 講談社ラノベ文庫のサイトを見るに受賞時タイトルはおそらく『スベテ観察記』で、受賞作の講評やレーベルのニコ生では、「天才の友人を表現する為の方法が今ひとつ」、「主人公が親友のイケメンをひたすら称える話」と言われています。このことから受賞時とは話の内容がだいぶ変わっていることが推測でき、改稿にあたった著者の園生さんと担当編集者さんには惜しみない拍手を送りたいと思います。

 

 天三月さんのイラストも魅力的で、前からpixivとかで見ていて好きな絵柄だと思っていたので、こんな面白い作品でイラストを担当されたのは嬉しかったです。

 おそらく一巻完結だと思いますが、個人的にはすごく好みの作品で、次回作が楽しみな一冊でした。もちろんまさかの続刊が出ても買います。おすすめです。